全粒小麦粉使用のパンがガンを防ぐ!?
米やとうもろこしなど、あらゆる穀物の消費が近年減っていますが、中でも小麦粉だけは例外です。パン、ケーキ、スパゲッティ、うどん、中華、てんぷら、お好み焼きなど、これら私たちの身近にある小麦製品を見れば分かるとおり、小麦粉の消費量が多いのも頷けます。
小麦が精白され加工されたのは、貯蔵期間を延ばすための先人の知恵ですが、小麦も玄米と同様、胚芽や表皮に微量栄養素が含まれています。しかし、せっかくの栄養素も製粉される過程で、胚芽や表皮と一緒に捨てられてしまうのです。
白い小麦粉は、小麦から食物繊維豊富なふすま(外皮)と栄養分に富んだ胚芽を取り除いたもので(25種類の栄養素が取り除かれる)、ほとんど栄養分のない「デンプン」しか残りません。
毎朝、「微量栄養素の欠如した」小麦粉で作られたパンを口にする機会がある食生活では、栄養不足を招いてしまうのです。
また、2001年に、「アメリカ栄養士協会ジャーナル」の中で、全粒穀物とガンの発生リスクとの共通点を明らかにする研究があります。全粒穀物とガンに関する45本の研究のうち43本で、全粒穀物の摂取が複数のガンに対して大きな予防効果を持つという同様の結果が導き出されたのです!