今ある不調は改善出来る!
「イライラする」、「やる気が出ない」、「疲れやすい」、などのメンタルと体の不調はありませんか?
人間の感情は脳内の神経伝達物質の増減によるもので、それら神経伝達物質の増減には脳の神経細胞、すい臓や副腎から出されるホルモン、血液、他多数の器官が関与しています。これらの器官の細胞の正常な働きを促すのがビタミンやカルシウムなどの栄養素であり、これらが不足すると神経伝達物質のバランスが崩れ、感情を不安定にさせたり、抑うつなどの症状を引き起こしたりします。(その典型が「低血糖症」で、最近の若者が「キレる」原因ともされています。また、「低血糖症」は、うつ病と同様の症状が現れるため、うつ病と誤診されることも多いです。(低血糖症とは?)
そのようなメンタルと体の不調を招かないために、「健食」を実践する(健食初級コース、
健食アドバンスコース、健康必達コース“最もしてはいけないこと”)訳ですが、それでもメンタルと体の不調が出てしまうことがあります。その際は、なんらかの原因、−例えば非常に大きなストレスがかかり、そのストレス対処のために多くのビタミンやミネラルが使われたり、激しい運動をして一時的に大量のエネルギーが必要とされそのエネルギー生成の際多くの栄養素が使われたり、など−、で体内の栄養素が不足し、メンタルと体の不調が引き起こされています。そのような際には不足している栄養素を重点的に摂ることで心身の機能が回復します。
どのような症状の時にどのような栄養素を意識して摂れば良いのかについては、下記表を確認しましょう。
どんな症状にどんな栄養素が必要?
症状概要 | 不足が考えられる栄養素 | |
---|---|---|
精 神 症 状 |
記憶力・思考力の低下、疲労・脱力感、など | たんぱく質 |
イライラする、夜眠れない、など | カルシウム | |
思考力や集中力の低下、神経過敏、など | 鉄 | |
イライラしやすくなる、気分が落ち込む、集中力の低下、など | マグネシウム | |
情緒不安定(気分が変わりやすい)、無気力、など | 亜鉛 | |
神経過敏になりピリピリする、など | ビタミンB6 | |
神経が過敏になりイライラする、無気力、集中力や記憶力の低下、など | ビタミンB12 | |
イライラしやすくなる、など | ビタミンD | |
疲れやすく無気力になる、気分の落ち込み、神経過敏、など | ナイアシン(ビタミンB3、ニコチン酸) | |
肌荒れ、抜け毛、貧血、むくみ、生理不順、など | たんぱく質 | |
骨や歯が弱くなる、足がつる、手足のけいれん・しびれ、など | カルシウム | |
偏頭痛、口内炎、舌炎、肩こり、めまい、動悸、息切れ、など | 鉄 | |
身 体 症 状 |
まぶたの痙攣、不整脈・心臓発作・動脈硬化などの血液の病気、腎臓結石、手足のけいれん・しびれ、など | マグネシウム |
髪が抜けやすくなる、味覚が鈍る、肌荒れ・皮膚炎、免疫力の低下による感染症、食欲不振、など | 亜鉛 | |
体がだるく疲れやすい、中枢神経障害(眼球運動障害、記憶力低下、痴呆)、抹消神経障害(しびれ、知覚障害、自律神経障害)、など | ビタミンB1 | |
皮膚炎、じんましん、貧血、足のつり・手足のしびれ・痛みなどの抹消神経系の症状、など | ビタミンB6 | |
めまい、動悸、息切れ、舌の炎症、痛み、味覚低下、貧血、体のだるさ、手足のしびれ、運動失調、など | ビタミンB12 | |
肌に張りがなくなり、シワが増える、しみやそばかすが出来る、切り傷が治りにくくなる、間接痛,疲労感、貧血、風邪や膀胱炎などの感染症、など | ビタミンC | |
全身の倦怠感、便秘、虫歯になりやすくなる、など | ビタミンD | |
皮膚病、下痢などの消化機能の低下、など | ナイアシン(ビタミンB3、ニコチン酸) |
ただし、栄養素は決して単体で働くものではないということは常に頭に入れておきことが大切です。人間の体は60兆個の細胞の集まりであり、それら各細胞は単独に働いているのではなく非常に複雑な仕組みで互いに関与し合いながら人間の生命活動を維持しているのです。
つまり、
- 人間の細胞活動の維持に関与する栄養素は非常に多様
- 一つの食品には多種多様の栄養素が含まれている。また、全く同じ食品であっても調理の仕方や摂取時間、他の食品との食べ合わせによってそこに含まれる栄養素の作用は異なってくる
のです。結局多種多様なものをバランス良く食べる必要があるのです。そのことを踏まえ、一つの食材を食べ続けたり、単体の栄養素をサプリメントで補って満足する、などの行動に走らないようにしつつ下記情報の活用を試みましょう。