肉類
原則は魚介類同様、「脂肪、内臓」を食べないことです。
残留している薬剤は、ほとんどが脂肪の部分に蓄積されるため、「脂肪を食べない=有害物質を口にしない」、ことになります。ダイエットにもなるため一石二鳥です。「脂肪」=「抗生物質まみれ」と思うと味覚うんぬんではなく、脂身や皮が毒に見えてくるから不思議です。
気を付けたいのは肉を加工したものです。焼き鳥やステーキ、生姜焼きなどであれば、脂身が目でみてわかるので、取り除こうと思えば比較的容易に取り除けますが、ハンバーグや肉団子などはその原料となるミンチ自体脂肪が多いものが多いので(特に安価な加工食品は薬剤たっぷりの脂肪を含んだミンチが使われている)、結果、有害物質を多く口にすることになります。そもそも市販のハンバーグや肉団子などは、脂肪に加えてたっぷり添加物が加えられているので、避けたほうが無難です。
なお、シチューなど肉を煮込む料理の場合ですが、煮る際に出る”あく”の中に汚染物質が含まれているため、あくはこまめに取るようにしましょう。有害物質を取り除くには、魚と同様、味噌などの調味料で漬け込むのも効果的で、生姜焼きやから揚げなど、下味をつけるときは、漬け汁の調味料が汚染物質を引き出すため、途中で漬け汁を取りかえて調理すると良いでしょう。手間を取るか、安全性を取るかは個人の自由です。
また、レバー=健康というイメージがありますが、肝臓は一番汚染物質が溜まる部位でもあり食べ過ぎるのは止めるべきです。どうしても食べたいという方は、たっぷりの水にレバーをつけて洗い、何度か水を替え、細部までよく洗ってから、1時間くらい水にさらしておくと比較的安全に食べられます。また、塩水や薄めた醤油にしばらく浸けておくのも良いです。ちなみに、牛乳で血抜きすることがありますが、牛乳に汚染物質を引き出す力はあまりないため、まず塩水や薄めた醤油に浸けてから、牛乳に浸けて匂いをとるようにした方が良いでしょう。