肉加工品・魚介加工品類
食品添加物を避けるためにはそもそもハムやソーセージ、ちくわやかまぼこなどの加工品は避けるべきです。理由は、加工のプロセスを多く経れば経るほど必然的に多くの添加物が投入されるからです。食べ物は原形に近ければ近いほど添加物の点からは安心して食べられます。とはいうものの、加工食品は便利であり、美味しいものです。突如無性に食べたくなることもあります。そんな時は一手間掛けると、ある程度添加物や有害物質を口にしないですむことが出来ます。
加工品のうち、ハムやウインナー、ソーセージなどの肉類加工品には、発がん物質の疑いが濃いとされるソルビン酸K(保存料)や亜硝酸Na(発色剤)などが必ずと言って良い程入れられています。それらを除去するには、切れ目を入れ、2、3分湯通ししましょう。炒める場合でも、最初にゆでておくようにします。
ちくわやかまぼこ、つみれ、はんぺんなどの魚貝の加工食品は、肉類加工品に比べると発がん物質の疑いが濃いとされる添加物が比較的使われていないと言えます。とはいうものの、その他のいろんな添加物が入れられていることに変わりはなく、それを除去するには、ハムなどと同様切って湯通しします。これで添加物はかなり抜けます。
なお、ハムやソーセージ、練り製品は添加物の他、「塩分」も多く含まれますが、湯通しすることによってそれも取り除けるので一石ニ鳥です。ただし、湯通しするとふぬけたような味になることがあります。また、ハムに至ってはたんぱく質が凝固して波打ったりするので、かなりまずくなります。添加物を口にする恐さを取るか、味を取るかはあくまでも個人の自由であり、自身で選んでください。添加物と塩気が抜けてまずくて食べられなくなるということは、見方を変えると、質の悪い肉や魚に添加物と塩を加えて「食べられる味」にしているとも言えます。湯通しして食べると、メーカーが粗悪な素材をいかに上手く「食べられる味」にしているか体感出来て面白いものです。良い素材を使っているものほど湯通ししても味そのものは落ちないので、実験がてらいろいろな製品の湯通しを試みてみると楽しいかもしれません。反対に、価格が安く粗悪な素材を使っている製品ほど、湯通しするとひどい味になるはずです。