オソロシイ!養殖魚!
「健康には肉より魚」、ということで、魚を意識して食べている人も多いでしょう。
ただし、安価で家で調理しやすい魚、外食で口にしやすい魚、というと、ある程度種類が限られてきて、さばやサケ(サーモン)、あじ、さんまなどを口にする機会が多くなります。
もちろんそれ以外の魚も、スーパーで簡単に手に入りますし、外食でも居酒屋などに行けば、マグロやハアチなどの刺身も容易に口に出来ます。
また、少しこだわって、「養殖や中国産」の魚は口にはしない、という人も多いのではないでしょうか。
実際、よく、「魚が健康に良いからといって、養殖魚ばかり食べているとかえって危険!」、という話があります。
特にハマチの養殖などは悪評が高く、ハマチの場合、健康のために魚を食べるというよりも、わざわざ毒を食べているようなものと言います。
ちなみに魚の養殖事情に詳しい方は以下のように言っています。
獣肉製品に比べて、魚肉は健康そうなイメージがあるが、こと養殖魚には全く当てはらない。
ハマチの養殖は論外だが、他の養殖魚も毒性ではハマチと大差がない。
ハマチの養殖は狭いイケスの中で「密飼い」と言う名称の大量飼育をされ、エサはイワシなども与えられるが、合成飼料も混ぜられる。
加えて、病気予防や治療のための様々な薬剤が大量にイケスに投与される。
密飼いによって魚が弱りやすいため、大量投与の必要があるのだ。
イケスは海水と混ざるため、餌の残りカスとか投与された薬剤、ハマチの汚物などが周辺の海水を汚染していく。
長らくハマチを密飼いしていた海域の海底には厚くヘドロが堆積しており、そのような環境では、酸欠状態と伝染病が発生しやすくなるため、さらに高濃度の薬剤が海中に流される。
加えて、イケスにはネットが張り巡らされているが、魚体がネットに当たると傷がついて売りものにならなくなるばかりか、元々免疫不全状態のためすぐ死んでしまう。
そこで業者はネットに劇薬に指定されている抗菌薬がたっぷり塗られる。
この抗菌薬は毒性が強いことで知られており、傷口から体内に入って、肉質部分を汚染する。
また、当然のことながらホルモン剤も大量に投与される。
さらに、ハマチは都会に近い近海で養殖されているため、近海の汚染成分もそのまま体内に取り込む。
その成分は近くにどのような工場があるかで違ってくるが、ほぼ確実に入っているのがダイオキシン。
しかも高濃度で残留している。
このダイオキシンは化学的に極めて安定した物質で、なかなか分解されず、地上を汚染したダイオキシンはまわり巡って河川から海に流入される。
それをプランクトンが取り込み、小魚が食べる。そして、その小魚がハマチの餌にも含まれているのだ。
ちなみにこのダイオキシン、油に吸収されやすく、動物の脂肪に溜まりやすい性質がある。
脂肪分の多いハマチにはより多く蓄積されてしまう。
その他、カドミウム・有機水銀・放射性元素などもこの食物連鎖によって蓄積されていく。
ここまで聞くとハマチは到底食べ物とは言えず、毒の塊のように思えてきます。
なお、これはハマチの養殖の話ですが、ウナギの養殖に関してもほぼ同じと考えて良いようです。
鯛やヒラメも養殖法は似ているが、養殖の歴史がハマチほどではないために近海の汚染度がやや低いことと、白身の魚であること(脂身が少ないこと)が少しは救いになっているようです。
本当にこんな話を聞くとハマチなど怖くて一口も口に出来なくなります。
「このハマチ、脂がのっていておいしいね〜。」=「今大量の病気予防や治療の薬剤と、ホルモン剤、抗菌剤、ダイオキシンをたっぷり口にしてるんだね〜。」、なのです。
先述の話の信頼性がどれ程かはわからない上に、もちろん、良心的かつ誠実かつ命をかけて、養殖を行っている方々もたくさんいます。
ただし、そういった養殖の信頼性を吟味して買うことは現実問題難しいものです。少なくとも安い外食やスーパーの刺し盛りやに混ざっている魚の信頼性などかなり怪しいと言えます。
「疑わしきは食べず」、で、「少しでもリスクがあれば口にしない」、方が得策と言えます。
とはいうものの、毎日ハマチを食べるのであればともかく、刺し盛りの一切れや二切れを1週間に1回食べたからといって、さほど心配はありません。
危険なのは、ハマチが良いと聞いたからハマチを食べ続けたり、イワシが良いと聞けばイワシばかり食べ続ける、など、健康情報を安易に信じて、「そればかり」という極端な行為に走ることです。
同じものを食べ続ければ毒も多く溜まります。
が、いろんなものを少しずつ食べれば、毒素のリスクも分散されます。
同じ毒でも同じ種類の毒を摂取し続けると体にも影響が出やすくなります。
「毒A」をたくさん摂取し続けるよりは、「毒A」と「毒B」と「毒C」を少しずつ、の方が体に影響が出にくいのです。
という訳で、健康情報に安易に流されることなく、適度に気を抜いて、毎日の食生活を楽しみつつ、適度に気を遣いながら過ごしていくのが最良ではないだろうか。