健康的な食べ物は健康増進どころか健康を害する原因に!
忙しい現代人は、「簡単で手軽な食品」を求めています。ファーストフードは大盛況、少し健康を考える人になると栄養補助食品を補給して安心、といったところでしょうか。野菜や肉、魚を買って、煮干でだしをとった味噌汁と炊きたてのご飯を食べる、こんな人がどの位いるのでしょうか・・・。
ファーストフードなどはいかにも体に悪そうだからまだ許せる(食べている本人が悪いとわかりつつ食べているから)ものの、一見健康そうなもの、−コンビニのサラダや健康を売りにした惣菜、スナックタイプの健康補助食品に関しては、健康のためにとわざわざ割高なお金を払って食べているケースが多く、メーカーがそれを売りにして購買をけしかけている!ためなんとも許せません。
ちなみにコンビニには約2,000種類以上の食品があると言われますが、その中で原形のわかる食物は60種類もないそうです。分かりやすく言えば、えびせんやハンバーグはあっても、えびやひき肉はないということです。
加工食品がつくられる工場の経済原則はあくまで大量生産であり、長期保存、長期輸送です。その原則を守るためには、微量栄養素(ビタミンやミネラルなど)はきわめて不都合な場合が多いのです。微量栄養素は私たち人間にとってなくてはならない不可欠なものですが、それが人間だけでなく食物を悪くする虫やカビ、細菌などの生物にとっても同様に不可欠なものであり、食物を傷ませる原因になるからです。つまり、大規模工場にとって微量栄養素は「じゃまもの」なのです。結果、加工食品には大量の防腐剤や保存料が投入されることになります。
「健康のためにサラダを!」と言っても、コンビニのそれは野菜をパックに詰めて最後ふたをする前に大量の防腐剤や保存料がふりかけられています。「1日分のビタミン・ミネラルを含有!」と歌った栄養補助食品は、単に化学的に合成されたビタミンとミネラルを加えただけです。化学的に合成されたビタミンやミネラルは、元々食物に含まれているものと違い人間の体にはほとんど吸収されません。なぜなら「化学的に合成されたビタミンやミネラル」は「異物」と見なされてそのまま体外に排出されてしまうからです。それどころか、それらが体の中で化学変性を起こして有害物質になる場合もあります。健康のためにとせっせと栄養補助食品を食べたり、お弁当にサラダを加えたから健康的、と満足していたりしたら、実は体に毒を貯めていた、ということになりかねません。
今日はそういった日々の反省を兼ねて家でご飯を作ってみてはどうでしょうか。スーパーに寄って、輸入野菜ではなく国産野菜を、養殖魚ではなく天然魚を買って帰ってみてはどうでしょうか。ただ、よく考えると、仮にコンビニのサラダに防腐剤や保存料がかかっていないとしても、素材である野菜そのものが農薬まみれの輸入野菜なのです。外食時に魚を食べて健康的だと思っても、思いっきり養殖魚だったりもします。
「結局神経質になると何も食べられない!」と自分に言い訳をして、また日々過ごしていくのも良いでしょう。