「レンジでチン!」=「食べ物を発ガン性物質にする行為」
今回は、特定の食品にスポットをあてるのではなく、調理の仕方、具体的には「電子レンジの害」について話をします。20年程前は電子レンジのある家庭の方が珍しかったと思いますが、最近ではレンジのない家を探す方が難しいのではないでしょうか。炊飯器もポットも持っていないものの、レンジだけは持っているという人は多いものです。レンジは素早く調理出来る点で非常に優れていて、かぼちゃの煮物やふかし芋、カレー、もつ煮、出し巻き、ご飯、ラーメン、パスタ、などなど、少し工夫をすれば鍋がなくとも全てレンジで調理出来てしまいます。
ちなみにレンジでチンの正体は「マイクロ波」と呼ばれる電波で、マイクロ波が食品内の水分を1分間に24億5千回!振動させ、その振動によって、食品内の分子がお互いにこすれて摩擦熱を発し、食品が温まるのです。そして、このレンジの仕組み、つまり、食品がマイクロ波により急激にエネルギーを与えられることにより活性酸素が増大したり、加熱される食品が変化して体内で代謝出来ない物質に変性する、などとそれは恐ろしい事が言われています。
今から30年ほど前の旧ソビエトでは、電子レンジ調理は食物に発ガン性物質をつくり出し、いくつかの必須栄養素の変性をもたらすとして使用が禁止されました(その後、安全性の検証はされぬまま、ペレストロイカ後の1990年頃使用が再び認められた)。この時の研究根拠は明らかにされていませんが、現在の研究では、母乳を電子レンジで加熱することで、抗体と酵素が破壊されることがわかっています。別の研究では、電子レンジで調理された食品を食べることで免疫機能が阻害されるとされます。また、ビタミンB12他、ビタミン類の破壊を示すデータもあります。また、レンジ用製品のパッケージから毒性の強い分子が食物に移る可能性を示唆したものもあったりします。
いろんな研究はあるにしても、かなり信頼性の高いところでいくと、スイス連邦技術研究所や大学の生化学研究所の研究グループによる研究では、電子レンジで調理された食品の血液に対する影響が調べられており、ヘモグロビンの減少(貧血傾向)およびLDL(悪玉)コレステロールの増加が確認されています。
電子レンジの弊害がどこまで本当かははっきりとはわかりません。ある料理研究家が「手軽に出来る電子レンジ料理」という趣旨の料理本を書くために、毎日、毎日、来る日も、来る日も、電子レンジで作った料理ばかり食べていたら倦怠感や頭痛がひどくなり、体調を完全に崩したと言っていました。もちろん体調を崩した理由が、電子レンジで調理した食べ物を食べ続けたからかどうかはわからないものの、関係がないとも言い切れません。
「健康を害するものをメーカーが売り出しているはずがない、政府がそれを承認しているはずない」と信じるのも良いですが、それはあてにしない方が良いでしょう。実際、発ガン性が確認されても、健康を確実に害すと証明されている成分が入っていても、特定の業界を守るために禁止に踏み切らず野放しにするケースはいくらでもあるのですから・・・。
使うのは自由。結果は?と言えるのです。