アンチエイジングから健食を考える
最近アンチエイジングが流行りです。日本語訳は「抗老化」です。つまり、「老化を遅らせ、いつまでも若々しく健康な生活を送る」ことです。アンチエイジングには、運動やエステ、サプリメント摂取などいろいろな方法がありますが、一番直接的な方法は老化を促進する物質をなるべく口に入れないようにすることでしょう。
老化を促進する物質の最たるものは「過酸化資質」です。過酸化資質がどのような作用で老化を促進するかはさておき、過酸化資質はどんなものに含まれているのでしょうか?
そもそも過酸化資質とは脂肪(特に植物性脂肪)が酸化されて出来るもので、脂肪を含んだ食物がある一定時間空気にさらされただけで発生します。そのため、油脂を使った加工食品、−インスタントラーメンや冷凍フライ、スナック菓子、クッキー、揚げせんべい、揚げパン、などには、全て過酸化脂質が含まれます。コンビニや総菜屋の揚げ物類も危険度が高いです。もともと良質の油を使って調理していない上に、出来てから私たちの口に入るまで時間が空くことによって、多くの過酸化脂質が発生します。
また、中華料理屋やとんかつ屋、ファミレス、他飲食店で出てくる揚げ物料理も危険きわまりないです。特に安いお店では古い油を何度も使いまわすため、過酸化脂質たっぷりの揚げ物を食べることになります。また、魚の油も危ないと言えます。新鮮な魚であれば問題ありませんが、鮮度が落ちた魚や干物、冷凍魚は要注意です。魚が健康に良いと信じて安い魚や干物、冷凍魚を毎日せっせと食べていると、私たちの体は過酸化脂質にどんどん犯されていってしまいます。
過酸化脂質を避ける方法は簡単で、油を含んだ加工食品を出来る限り採らないようにすることです。つまり、加工食品や既成のお菓子、コンビニ弁当、外食の揚げ物や炒め物を食べなければ良いのです。これは、健食実践の基本と同じ内容です。 完全に食べないことが難しければ、せめて回数を減らすようにしたいものです。また、魚も出来る限り良質(品質はやはり値段に比例する)のものを買って食べるようにしましょう。
過酸化脂質の存在を知った人の中には、以前大好きだったお菓子や揚げ物に全く手が伸びなくなったという人が多くいます。それどころか「最近それらが毒に見える」とまで言います。
コンビニでお菓子や揚げ物のお弁当を買っている方、安価な居酒屋でポテトフライを食べている方、「あーぁ、せっせと毒を食べているなぁ・・、気の毒に・・。」と思われているのです。